海・街・山と満喫できる「岩井住宅」ステイ
Watch a sunset at a beach –夕日が背中を押してくる–

2020.8.27

南房総への移住を考えているのだけれど、なかなか次の1歩を踏み出せない……。
そんな人に、気軽に活用してほしいのが、「トライアルステイ(お試し滞在)」です。

 

自然に包まれた南房総での暮らしを
戸建ての貸し切りで体験できるのが「トライアルステイ」です。

今回、ご提供するうちの1軒、「岩井住宅」に宿泊しました。
「岩井住宅」ご活用の方におすすめしたい過ごし方のポイントや
「お手伝い的地域訪問」「南房総2時間行脚」について、ご紹介します!

こんにちは。2019年7月下旬に移住して以降、南房総市・地域おこし協力隊の移住交流支援を担当している小林朋子です。

本年度も、移住希望の方のためのお試し宿泊「トライアルステイ」の事業が開始されました。昨年度ご参加いただき移住された方がいらっしゃり、本年度もすでに複数のお申し込みをいただいています。ありがとうございます!

今回、わたしは岩井住宅を利用しました。ご活用の方におすすめしたい過ごし方のポイントは……。
1. 農家さんや牧場などが近いので、移住後のライフスタイルイメージに含まれる方は体験を!
2. スーパー、ドラッグストア、ホームセンター、100円ショップ、コンビニが近いので、現地調達で何食かは自炊を!
3. 安くておいしい飲食店が点在するので、ぜひ外食も!
4. 天気がよければ、内房の夕陽観賞はマスト!!
5. お子さんのいらっしゃる方には移住先としてもおすすめエリアの1つなので、物件のご相談にも応じます。

では、わたしが「トライアルステイ」の例として、2日間をどのように過ごしたのかをお伝えしていきますね♪

 

農的暮らしに関心のある方は、無農薬&植物性肥料使用の「オンザファーム」さんへ!

南房総市の「トライアルステイ」では、移住後をイメージできる「南房総2時間行脚」、軽作業のお手伝いをしながら市民の方と触れ合うことができる「お手伝い的地域訪問」をご用意しています。そこでまず、今年度の新たな「お手伝い的地域訪問」先となった農業法人、株式会社オンザファームさんを訪問。熱中症警戒レベルの暑さのためにお手伝いは断念しましたが、代表の渡辺幸司さんに改めてお会いして、お話を伺ってきました。

オンザファームさんは、年間50品目以上にのぼる旬の野菜を、常時10品目以上そろえています。農薬・化学肥料は用いず、油粕・米ぬか・もみ殻といった植物性の肥料を使用。渡辺さんは、実は南房総市富浦町の花農家さんの次男でUターン。1986年に生まれ、2010年に明治大学法学部を卒業しました。ベンチャー企業に入社後、主に法人営業を担当。2011年から農業法人で就農準備を始め、2012年に旧わたなべ農園を展開。2018年にオンザファームを設立しました。お兄さんはご実家の農業を継承しています。

農作業のご経験があれば、収穫・植えつけ・パッキング・草取り・苗の定植・種まきなど、タイミングに応じてお手伝い作業を体験していただくことが可能です。就農でなく「農的暮らし」「家庭菜園」などをイメージしていらっしゃる方も、広大で点在する畑やハウスを案内してもらえます。体験農園を手がけ、今後は「アカデミー」を立ちあげて指導も広げたいと考えている渡辺さんは、「地域をよくしたい」「若い人を中心に、オーガニックにこだわって野菜を作ろう」などとも語ってくれました。

オンザファームさんでは、有料の体験・サービスなどもあります。「トライアルステイ」ご利用の方は、ぜひ「お手伝い的地域訪問」や移住後のイメージについて、わたしたちにお伝えいただければ幸いです。

 

自転車好きは、サイクリストの聖地「平群クラブハウス」さんへ!

次に訪問したのは、平群クラブハウス。わたしたちは、2020年9月12日の合同イベント「集まれ! 南房総に移住して 『農的暮らし』を実現したい人」–南房総の暮らし サイクリング&イベント Vol.1 平久里&三芳ツアーに向けた打ち合わせを、ここで毎週のようにおこなっています。平群クラブハウスは2017年、南房総[あわの国]サイクルツーリズム協会が旧平群小学校群にある旧平群保育所にオープン。南房総をライドするサイクリストたちのために、さまざまなサービスを提供しています。特に信号の少ない南房総市内の山・農村エリアは、サイクリストたちに大人気。初心者向けのコースもあります。クラブハウスではソフトドリンク、クロスバイクやE-BIKEなどのレンタサイクルも用意(子ども用以外は有料)。イベントも多数、開催しています。

サイクリストはもちろん、自然に包まれながら風を感じて自転車に乗ってみたい、気軽にスポットに立ち寄りながら南房総を周遊したいという方。ぜひ、お気軽に平群クラブハウスにお立ち寄りくださいね!

 

内房を訪れたら、夕陽を見ずには帰れない!?

そして、そろそろおなかもすく頃。岩井住宅のすぐ近く、岩井駅の目の前に住む、地域おこし協力隊仲間で観光担当の相川武士・千晶夫妻を訪ねました。ちょうどこれから保育園にお子さんのお迎えに行き、夕陽を眺めるという日課をこなすところとのこと。同行させていただきました。夫妻は、わたしが移住後に初めていろいろ声がけしてくれ、友人はもちろん知人すらいなかった南房総で最初にお友だちになってくれた2人です。

この日はちょうど、やや南でパール富士、ど真ん中でダイヤモンド富士を見られるタイミング。その1週間前がわたしが暮らす富浦町でのダイヤモンド富士でしたが、富浦でも、ここ岩井でも、雲がかかり、富士山を拝むことはできませんでした。内房の夕陽は美しく、移住当初わたしは毎日眺めては胸を打たれて涙を流していました。ダイヤモンド富士はもちろん格別で、見える時には数十台のフォトグラファーやカメラ愛好家が三脚を並べるほどです。岩井住宅への宿泊なら、ぜひ内房の夕陽はご覧いただきたいですね!

相川親子は繰り返し「夕陽が背中をおしてくる」を口ずさみ、わたしはさんざん遊んで砂まみれになった脚を海で洗って、お次は青倉商店さんの「伏姫さんが焼き」のお店へ。南房総の郷土料理といえば、アジやイワシをたたき、みそを混ぜて練り合わせた「なめろう」と、これを焼いた「さんが焼き」。ちょうど先出のイベントのランチにこの「伏姫さんが焼き」をいただくので、久方ぶりに訪問。持ち帰りで「さんが焼き」や寿司を購入し、相川家にてみんなで舌鼓。食後はレインボーのライティングでお子さんと踊りまくり、生イチゴを凍らせたかき氷もペロリと平らげました。楽しいパーティー、ありがとうございました★

子育てファミリーが多く暮らす岩井では、駅前にも伏姫公園などがあります。相川親子と別れ、ようやく岩井住宅へ。ここは街中なので、夜の早い田舎のなかでは比較的、遅くまで起きていたくなる雰囲気が漂います。といっても静寂に包まれるので、読書をしたりネット番組を眺めたりして、のんびりした夜を過ごしました。

ちなみに、ここで改めて、岩井住宅の位置について、ご説明しておきます。南房総市は6町1村(富山町・富浦町・和田町・丸山町・千倉町・白浜町・三芳村)が合併してでき、岩井は旧富山(とみやま)町のなかの西側海沿い・内房に位置します。かつての平郡(へいぐん)・安房郡のなか、岩井町と平群村が合併して富山町ができました。岩井海岸周辺は海水浴場や民宿で知られています。富山エリアは『南総里見八犬伝』の舞台としても名高い場所で、ゆかりのスポットも多いんです。そして平群は南房総市の大字名として旧村名と同じ読み「平久里」表記で現存するほか、南房総市立平群小学校等にその名をとどめていました。その名をクラブハウスは受け継いでいるというわけです。

 

富山&三芳で里山ドライブを満喫!!

さて翌朝は、「トライアルステイ」事務局長に、昨年度台風の影響で断念した「南房総2時間行脚」を依頼。まずは駅前の食堂「しんべえ」などをおすすめしていただきつつ、「LAUNDRYSHOP iwai」とローソンの前を通り、わたしも足繁く通っている「珈琲屋らっく」や「ハイウェイオアイシス 富楽里 道の駅 富楽里とみやま」を眺めます。ちなみに2020年にできたばかりの「101 BEACH PARK COFFEE STOP」はおしゃれで珈琲もおいしいので、珈琲好きの方は立ち寄ってみてくださいね!

次に、近藤牧場がプロデュースするイタリアン「VENTO」をご紹介いただきました。近藤牧場のソフトクリームが大好きなので、これは足を運ばねば! 「とみやま水仙遊歩道」と「吉井農村公園の水車小屋と吉井の大井戸」の脇を抜けていきます。このあたりは以前歩き、「1に昼食、2に土産、3・4がなくて、5に笑い」の『ふらっとフットパス71』 にまとめたので、ご覧ください。

さて、お次は馬森牧場の下方を通過。こちらも「菅野さんと馬たちの愛や信頼関係を実感できるヒーリング空間」にまとめていますが、馬森牧場さんも有料の体験・サービスを含め今回の「お手伝い的地域訪問」先の1つです。

ちなみにハイキングコースとしても人気の高い富山エリアでは、冬から早春にかけて富山(とみさん)や伊予ヶ岳のハイキングが人気。「南房総2時間行脚」でも、伊予ヶ岳などの山々を眺めながらのドライブを楽しむことができました。平群のあたりは小高い丘からも絶景を見渡すことができ、そのような場所に暮らす人もいます。地元の「和光食堂」も人気で、わたしも幾度か会合などで使わせてもらってきました。

そこから今度は南下して三芳エリアへ。かつての安房郡に三芳村があり、旧平郡の一部を含んでいました。田園に囲まれたのどかな風景が広がり、四季を通じて農作物が豊富。無農薬・無化学肥料の農業で45年ほどの歴史があります。酪農が盛んで各地に出荷されている「三芳の牛乳」は、人気ブランドです。事務局長のおすすめの1つが「牛たん 市川 藏」。こちらも要チェックですな! 市内でも野菜コーナーが充実していてわたしも通い詰めている道の駅といえば、「ハイウェイオアイシス 富楽里 道の駅 富楽里とみやま」と「道の駅 三芳村 鄙の里」。この「道の駅 三芳村 鄙の里」や「百姓屋敷レストランじろえむ」も通過します。本年度も昨年度に続いて宿泊先として選択できる築300年のシェア里山「ヤマナハウス」も、ここ三芳にあります。

さらに南下してから東へ進み、館山の安房地域医療センター、九重そば店、スーパーときわやを通過。事務局長としては、この先の「食彩処 磯(しょくさいどころ いそ)」もおすすめとのこと。さらに東に進むと、南房総市丸山エリアに戻ってきます。市内に点在するホームセンター「コメリ」、食材や食品を中心に扱う「わくわく広場」、ドラッグストア「ヤックス」、コンビニ「ファミリーマート」が集まる交差点付近を抜け、空から鈴なりのとまとやメロンに圧倒される「とまとの楽園」や「市立嶺南中学校」の前を通って、岩井住宅に戻りました。

すると、ちょうどお昼のチャイムが鳴ったので早速、岩井駅前の食堂「しんべえ」へ。アットホームな雰囲気のなか、おいしくお手頃な定食をいただきました。壁面には剣道関連の写真などが飾られていて、中高時代の元部員としては(!?)なんとなくうれしい。この近辺には、「生そば かわな」、元精肉店の手がける「武平館(ぶへいかん)」などもあり、安くてうまいものには事欠かない! そして、岩井住宅目の前のドラッグストア「セイムス」、「コメリ」、スーパー「おどや」、100円ショップ「キャンドゥ」、コンビニ「セブン-イレブン」を巡りました。

それでは最後にもう1度。岩井住宅をご活用の際には
1. 農家さんや牧場などが近いので、移住後のライフスタイルイメージに含まれる方は体験を!
2. スーパー、ドラッグストア、ホームセンター、100円ショップ、コンビニが近いので、現地調達で何食かは自炊を!
3. 安くておいしい飲食店が点在するので、ぜひ外食も!
4. 天気がよければ、内房の夕陽観賞はマスト!!
5. お子さんのいらっしゃる方には移住先としてもおすすめエリアの1つなので、物件のご相談にも応じます。

みなさんとお会いできるのを楽しみにしています★☆★