DIY古民家「ヤマナハウス」でお試し里山ライフ

2019.11.18

移住や2拠点生活を考えていても、なかなか次の1歩を踏み出せない……。
そんな人に、気軽に実現してほしいのが、「トライアルステイ(お試し滞在)」です。

 
千葉県の最南端を占める南房総市は都心から約80分、高速バス利用で往復5,000円ちょっとという好立地。美しい海・山・空・田畑などを眺めながら、生活する。そんな時間を過ごせる場所です。
 
旅人としてだけでなく、「ライフ」を体験できるのが「トライアルステイ」。
 
街中・海近・里山の3タイプからお好きな住宅を選び、2泊3日~5泊6日の期間、無料で滞在できるというものです。
「南房総2時間行脚」や「お手伝い的南房総体験」といったプログラムを通して、地元の方との交流を楽しむことも出来ます。
 
トライアルステイに参加し、南房総での生活をイメージしてみませんか?
 
※現時点では2020年2月16日まで実施。「南房総市を訪れたことがある個人またはグループで南房総市への移住・2拠点生活を検討している市外在住者」が対象です。

はじめまして、わたしは今年の10月に南房総に移住し、南房総市地域おこし協力隊(移住・定住促進担当)として活動している荒川です。
現在移住2か月目ですが、「海のある田舎で暮らしたい」という夢を叶え、海釣りや野菜作り、最近始めたサーフィン等々、楽しい南房総ライフを満喫中です!
今回は南房総市のトライアルステイを体験するため、里山タイプの住宅「ヤマナハウス」に滞在してきました!

 

鋸南富山ICから30分弱、三芳の里山地域へ

「里山の夜は寒いです。虫もいるかもしれません。古民家キャンプだと思って来て下さい。」

ヤマナハウス主宰の永森昌志さんの言葉に若干身構えつつ、今回の滞在先に到着。
ヤマナハウスは、内房と外房のちょうど真ん中あたり、三芳地域の静かな里山にある、築300年ともいわれる古民家をDIYした住宅です。
風通しが良く、家と自然とが緩やかに繋がっている古民家の良さを残しながら、現代風に暮らしやすくアレンジされています。

古民家という事で、汚れなどはある程度覚悟していましたが、綺麗にDIYしてあるので心配いりませんでした。トイレ・シャワー・台所も清潔で問題なく使えます。
周囲は自然が豊かなので、念のため虫グッズは持っていきましたが、幸い今回の滞在中には何も出てきませんでした。

ヤマナハウスの外観。今日から3日間、この古民家を拠点に南房総の暮らしを体験します。

雰囲気のある廊下

このヤマナハウス、普段はシェアハウスならぬ「シェア里山」をコンセプトに、2拠点生活の拠点として様々な人が集う場となっています(ヤマナハウスのホームページ)。
自分達でかまどを作ったり、庭に小屋を建てたり、なんだか楽しそうです。
今回はトライアルステイの記事なので詳しくは紹介しませんが、週末だけヤマナハウスに通う2拠点生活を楽しむのも1つの選択肢かもしれません。

 

縁側ぽかぽかミーティング

トライアルステイのプログラムではありませんが、たまたま地域のミーティングがあるというので参加させてもらいました。
議題は獣害が深刻なイノシシ肉の活用方法など。
内容も興味深いのですが、それ以上に感動したのは会議室が縁側だという事!
秋晴れのぽかぽか陽気の中、心地よい風を感じながらのミーティングでは、自然と自由な発想が浮かんでくるような気がしました。
Wi-Fiも使えるので、リモートワークが可能な方は滞在中に試してみるといいかもしれません。縁側ミーティングの様子

 

毎日がお手軽キャンプ!里山BBQ

今回のコンセプトは「古民家キャンプ」なので?夜は庭でBBQをする事に!明るいうちに木を拾い薪を作っておきました。

1人で話し相手もいないので、少しずつ夜が更けていく里山の空をぼーっと眺めながら、ひたすら火を起こして肉を焼きます。金麦でほろ酔いになりながら最後にサンマを焼いていたら、山と山の間から月が昇ってきて、ここが家の庭だという事が信じられないくらい贅沢な気持ちにさせられました。

休日に遠出して自然を楽しみに行くのではなく、普段の生活の中で気軽に自然を感じる事が出来る。私が東京で暮らしていた時に求めていたことの1つが、里山の暮らしにはありました。

ちなみに買い物は、車で15分ほどのところにあるスーパー「ODOYA 丸山店」が便利です。
南房総のスーパーは東京と比べると魚の品揃えが豊富で値段も安い気がします。
丸山地区にはODOYAのほか、コンビニやドラッグストアなど一通り揃っているので、滞在中に必要な物は大体買う事が出来ます。
(ただし移動手段は基本的に車なので、免許をお持ちでない方は「街中」岩井住宅か「海近」平磯住宅をおすすめします。)

 

「南房総2時間行脚」で南房総のお洒落なお店めぐり

「南房総2時間行脚」では、希望に合わせて市内のスポットを巡ってもらえます。
私は「南房総の楽しいお店が知りたい」とリクエスト。
永森さんの案内で、お店を巡るドライブツアーをして頂きました。

まずはヤマナハウスから車で10分の道の駅「三芳村 鄙の里」へ。
お土産屋さんや農産物の直売所(安い!)のほか、農村ビューのカフェやハンバーガーショップ、テラスには足湯も併設されています。
フリーWi-Fiを繋いでコワーキングスペースとして利用することも可能です。
三芳村 鄙の里

農村レストラン「カントリーマム」のカレー。窓からは三芳の田園風景を一望!
農村レストラン カントリーマム

名物「ビンゴバーガー」。大きなバンズと食べ応えのあるお肉でボリューム満点!
BINGO

次に向かったのは、移住者でサーファーの岡田さんがご夫婦で営む「Binowee」。

見たこともないような多肉植物やエアープランツが販売されていて、眺めているだけでも面白い!夫婦やカップルで家に飾る植物を選んだりするのも楽しそうです。

お店の隣にはビニールハウスが併設されていて、多肉植物の栽培や品種の掛け合わせまで行っているそうです。BinoweeBinoweeサボテン?

ハンバーガーでおなかがいっぱいなので今回は素通りしてしまったのですが、他にもオーシャンビューの素敵なカフェ「Sand Cafe」や有機野菜レストラン「百姓屋敷 じろえむ」等々、個性豊かなお店をたくさん教えて頂きました。

東京から移住した際、カフェやレストラン、お洒落なお店はあまり無いだろうなと思っていたので、個人的には嬉しい収穫でした。

 

「馬森牧場」でお手伝い的牧場体験!

2泊3日のトライアルステイ、最終日の朝は南房総の牧場「馬森牧場」へ。2つ目のプログラム「お手伝い的南房総体験」に参加します!

オーナーの菅野奈保美さんは、移住後に自ら山を開墾して牧場を作ったというパワフルな方。
1時間ほどゆっくりお話させていただいた後、馬のお散歩コースの整備をお手伝いしました。
台風で倒れた竹が道を塞いでいましたが、菅野さんの巧みなチェーンソーさばきでどんどん道が開けていき、あっという間にお散歩コースが復旧しました。

私も切った竹を運んだり、馬に干し草をあげたり、お手伝いになったかどうかは微妙なところですが、東京では中々出来ない体験をさせて頂きました。
特に動物が好きな方には是非訪れて頂きたい場所です。
馬森牧場周辺馬に干し草をあげる菅野さんかわいい馬菅野さん、永森さんと

 

トライアルステイで南房総ライフを体験しよう!

無料でお試し移住できる!というのもトライアルステイの魅力の1つですが、やはり1番のおすすめポイントは、地元の人と交流できるというところです。
私が移住した際に感じた事ですが、移住先に知り合いがいるというのはとても心強いものです。
南房総は比較的穏やかでゆったりとした方が多いと感じます。
お話しする中で南房総をもっと好きになるかもしれません!
トライアルステイをご利用の際は、是非地元の方と仲良くなる機会としても活用してみてください。