南房総市に集合!「旧南幼稚園」で開場の準備
■9:00 集合・全体設営
天気が心配されていましたが、当日は気持ちのいい快晴。会場となる「旧南幼稚園」に続々と受講者や出店者が集まり、設営開始です。文化祭企画チームが主導となって出店レイアウトや来場者の導線計画を作り上げてくれたおかげで、会場は素晴らしい仕上がりになりました。
■10:00 出店準備
出店ブースでは、飲食・雑貨・マッサージと様々なジャンルの出店者が準備を進めます。今回の南房総2拠点大学で商品・サービス企画を立ち上げ、この文化祭ではじめて販売するという受講者もいらっしゃいました。一般のお客様がどのような反応をされるのか、購入してくれる方はどのくらいいるのかなど、ドキドキしながら会場を待ちます。
発表会スタート!
■11:00 開会のあいさつ
ついに文化祭のメインとなる「南房総2拠点大学」参加者による成果発表会がスタートです。はじめに、「南房総2拠点大学」プロジェクトや文化祭開催の経緯について文化祭企画チームからご説明いただきました。開場直後にもかかわらずたくさんの来場者が発表会会場となるステージ前に集まってくださいました。
■11:15 コースごとの発表
農業ビジネスチーム
株式会社代官山ワークスで農業を中心とした食関連の事業を営む丸山孝明さんをリーダーとする農業ビジネスチームは、南房総で農業を営む「すぎな舎」川合さん、「大紺屋農園」足達さんというタイプの異なる2人の農家を取材し、抽出された課題や解決策について発表しました。
また、会場内の飲食ブースでは、農家さんが育てた食材を使用した「タイ風焼きそば」の販売にも挑戦されていました。
獣害対策チーム
館山市で地域おこし協力隊として獣害対策支援の活動を行う、合同会社アルコ代表の沖浩志さんをリーダーとする獣害ビジネスチーム。当チームは「里山に人が入りやすくすることによる獣害対策」に焦点を当ててビジネス案を検討しました。
南房総で群生しているマテバシイのどんぐりと獣害対策を掛け合わせたアクティビティや食の開発など、斬新なアイデアがたくさんありました。
ナリワイ的起業コース
仕事づくりレーベル「ナリワイ」代表の伊藤洋志さんを講師にむかえ、メンバーそれぞれが起業計画を練ってきたナリワイ的起業コース。発表では、プロダクトデザイン、場づくり、整体サービスと、個性あふれるアイデアをプレゼンテーションしました。発表者の工藤さんと川上さんは、出店スペースにブースも出しており、そちらも大変好評だったようです。
不動産活用:白子山林チーム
白子山林チームでは、40年以上もの間放置され、荒れた状態になっている南房総市白子の山林を、どのように整備し、蘇らせていくのかを考えました。不動産から風土産というキーワードを掲げ、「プロジェクト N35°」という壮大な計画を魅力的なプロモーションビデオとともに発表しました。
不動産活用:民泊チーム
全国の地方と同様に、南房総市内でも増えている「空き家」の問題。メンバーにも、空き家になった実家を抱えている人や、平日は活用できない家を持つ2拠点生活者がいるという民泊チームでは、「使っていないけど人には貸せない」という空き家オーナーさんの立場から必要となりそうな民泊サービスを検討しました。
アーティストによるステージパフォーマンス!
■13:10 書道パフォーマンス
最初のパフォーマンスは、「南房総2拠点大学」受講者でもある、書家の北村多加さんによる書道パフォーマンスです。ステージの壁一面を大きく使って見事な作品を書き上げてくださいました。
■13:55 アーティストや地元中学校の吹奏楽部による音楽ステージ
続いて、音楽アーティストの方々が素敵な演奏で会場を盛り上げます。「Beyond Nine」さんや「Kuu」さんといった精力的にライブ活動をされている方だけではな く、会場の近くにある「嶺南中学校吹」の奏楽部も参加してくるなど、地域密着型なステージとなりました。
にぎわう出店ブース
会場は近くにお住まいの方やたまたま近くを通りかかった方などで大盛況でした。天候に恵まれたため、園庭スペースで遊んだりイートインスペースで食事を楽しむ方々も。また、出店者が他の出店ブースをまわってビジネスモデルについて話を聞くなど、出店者同士のコミュニケーションの場にもなっていたようです。
後夜祭
イベントが終了し、搬出や後片付けが終わった後は、「南房総2拠点大学」関係者のみで後夜祭(打ち上げ)です。約3か月間という短い期間でしたが、フィールドワークや度重なる意見交換や打ち合わせと、とても濃い内容になったのではないかと思います。
2019年度の南房総2拠点大学は今回で最終回となりますが、各コースのプロジェクトはこれからも続いていきます。今後の皆さんの活動が楽しみです。