南房総2拠点大学2019レポート~農業ビジネス編~

2019.10.18

南房総で起業や小商いを学ぶ実践講座、「南房総2拠点大学」の2019年度講座が10月に開講されました。3年目を迎え、ますますパワーアップしています。

南房総2拠点大学の詳細はこちら(https://cocolococo.jp/topics/28183

受講者たちは、5コースに分かれ、全4回の講座を通して講師陣・ローカルビジネス実践者とともに企画を考えていきます。

今回は、10月5日、6日の現地講座の様子を、各コースごとにレポート致します。

株式会社代官山ワークスで農業を中心とした食関連の事業を営む丸山孝明さんをリーダーとする「農業ビジネス」チーム。


ローカルビジネスと農業に関心のある4名の参加者による南房総現地回の初日です。旧南幼稚園での全体オリエンテーションを終え、チームだけで集まり、千倉平磯のとんかつ屋「みやはん」のお弁当を食べながら、自己紹介と丸山さんによるイントロダクションを行いました。


午後からは山名地区の「すぎな舎」川合さんを訪れました。川合さんは移住者で養鶏を営みながら、税理士事務所を経営されている兼業農家です。平飼い有精卵の養鶏をつづける大変さを税理士さんらしくコストとともにレクチャーいただきました。


鶏も卵も素人が見てもイキイキとしているのが伝わってきました。卵を一つ割って、卵白がこんもり盛り上がっているのを見せていただきました。参加者の1人、「みやはん」の宮寺さんも驚く卵です。


移動がてら、丸山さんの発案で地元スーパーにて、一般的な卵の価格をチェックしました。一個あたりの金額は「すぎな舎」の卵の原価を下回る額。小売の現場で考えるべき課題のひとつが早速見えてきました。


つづいて、岩井の「大紺屋農園」足達さんの圃場を見学です。台風15号による大きな被害を受けているようでした。


足達さんはタイ野菜やイタリア野菜を中心に育てています。数年前Uターンで農業を始めるにあたって、個人的にも好きなタイ料理から着想を得て、卸価格の高い野菜に目を付けました。足達さんは調理師免許も持っており、唐辛子パウダーのような加工品も作っています。


リラックスタイム。半日経ち、チームメンバーも打ち解けてきました。


その後、大房岬自然公園の自然の家に移って、ディスカッションタイムです。丸山さんのリードの元、本日の実習を元に、南房総の農業課題をリストアップしました。

課題
1. 人手不足
2. 流通・輸送
3. 規模と収益性(個人農家の限界・現況報告)
4. 付加価値とブランディング

翌日もひきつづき、座学です。昨日圃場を廻った「すぎな舎」川合さん、「大紺屋農園」足達さんも足を運んでいただき、二人の農家に4つの課題について具体的に伺い、11/30(土)に行われる「南房総2拠点大学文化祭」に向けて、どのようなアウトプットを行うかについても話しました。

発表は大波多さんと長沼さんを中心に、調理販売は石黒さんと宮寺さんを中心に行うことになりました。メニューは「タイ風焼きそば」二人の農家の食材も扱う予定です!


お昼は南房総エリアで出張女将ケータリングをしている木村優美子さんのお弁当。晴天にて、大房岬自然公園を散歩がてらランチをしました。風と陽気が気持ちいい!


オフショット。農家足達さんと飲食店宮寺さんの会議後のトーク。何を話しているのかしら!?