南房総2拠点大学2019レポート~ナリワイ的起業編~

2019.10.21

南房総で起業や小商いを学ぶ実践講座、「南房総2拠点大学」の2019年度講座が10月に開講されました。3年目を迎え、ますますパワーアップしています。

南房総2拠点大学の詳細はこちら(https://cocolococo.jp/topics/28183

受講者たちは、5コースに分かれ、全4回の講座を通して講師陣・ローカルビジネス実践者とともに企画を考えていきます。

今回は、10月5日、6日の現地講座の様子を、各コースごとにレポート致します。

仕事づくりレーベル「ナリワイ」代表の伊藤洋志さんを講師にむかえる「ナリワイ的起業」コース。初日はマイクロバスで南房総市内のナリワイ的起業実践者を視察して回りました。

はじめにお話を伺ったのは、オーガニックドライフルーツやナッツなどの取り扱う自然食品店「AMBESSA & CO(アンベッサ)」のオーナー、君島さん。
「Go zero waste store」を目標に、ビニール袋などのゴミの排出をできる限り抑えるため、商品の多くは量り売りで販売されているそうです。
また、商品知識や仕入れに関するノウハウは独学に身に付けられており、店舗もセルフビルドで建てられるなど、未経験のことでも積極的に挑戦されている君島さんの行動力に、参加者一同は感銘を受けていました。

続いて視察したのは、多肉食物・エアプランツの販売をされている「Binowee(ビノウィー)」の岡田さんです。
岡田さんは、南房総の海や風土に魅力を感じ、2拠点生活を経てこの地に移住されたそうです。
10年ほど前にセルフビルドで建設されたという店内には、たくさんの珍しい植物が展示・販売されていました。

再びバスに乗り込んだ一同は、ご自宅で養蜂を実践されている野宮さんのもとを訪れました。
養蜂を始めたれたきっかけ伺うと、なんと、自宅の納屋にミツバチが巣を作ってしまい、どうしたものかと考えていたところから閃いたとのこと!
野宮さんは養蜂の他にも、ディーゼルエンジンの整備や配電盤のメンテナンスなど、これまで仕事で培ってきたスキルを活かしたナリワイを複数実践されており、うまくいくコツは「シーズンごとに実践できる小商いをたくさん持つこと」とおっしゃっていました。

有名な甘味処に卸しているという自慢の房州蜂蜜をふるまっていただき、華やかな香りに感動する参加者たち。

最後にお話を伺ったのは、「南房総2拠点大学」のOBでもあり起業実践者の元沢さんです。
海外から厳選したコーヒー豆を輸入し、自家焙煎したこだわりのコーヒーを販売されています。
起業の経緯と、2拠点大学を受講してからの試みをお話いただきながら、美味しいコーヒーをふるまっていただきました。

二日目は、講師の伊藤さんによるナリワイ的起業講義からスタート。
ナリワイ的起業実践事例紹介や、仕事づくりのコツ、起業に必要な視点などのレクチャーをしていただきました。

ランチタイムをはさんで、事業計画者と伊藤さん、同席者の三人による三者面談です。
事業の方向性や次回までの宿題について、ひとり一人みっちりと相談していただきました。

日も陰ってきたころには全員の面談も終わり、一泊二日のワークショップは終了となりました。
次回の東京開催イベントまでに各自の事業計画をブラッシュアップしてきていただきます。皆さん、多種多様なアイディアをお持ちでしたので、進捗状況をお伺いできるのが楽しみです。