南房総2拠点大学2019レポート~獣害ビジネス編~

2019.10.23

南房総で起業や小商いを学ぶ実践講座、「南房総2拠点大学」の2019年度講座が10月に開講されました。3年目を迎え、ますますパワーアップしています。

南房総2拠点大学の詳細はこちら(https://cocolococo.jp/topics/28183

受講者たちは、5コースに分かれ、全4回の講座を通して講師陣・ローカルビジネス実践者とともに企画を考えていきます。

今回は、10月5日、6日の現地講座の様子を、各コースごとにレポート致します。

館山市で地域おこし協力隊として獣害対策支援の活動を行う、合同会社アルコ代表の沖浩志さんをリーダーとする「獣害ビジネス」チーム。


旧南幼稚園での全体ミーティング後、各チームに分かれて自己紹介。市内でとんかつ屋みやはんさんを営む宮寺さん(南房総2拠点大学卒業生)やリハビリ関係の仕事をしている女性2名のほか、鋸南町で獣害対策に取り組むテッツォ、地域おこし協力隊の相川さんが参加しました。沖さんからは里山の昔と今の話や活動内容の紹介を聞きました。


大井地区で箱罠を設置している捕獲者の方へ話を聞きに行きました。箱罠にはIoTのセンサーが取り付けられていて、罠の扉が落ちると携帯へ連絡が届く仕組みになっていました。捕獲者の方とは雑談をする中で、罠を設置する体制や地域における課題なども聞くことができました。


その後は室内でグループワークを行い、沖さんの活動内容や捕獲者の方から聞いた課題を考慮して、解決案を議論しました。同時に11月30日に行われる文化祭での取り組み内容の発表についての中身の話などをしました。


夜は南房総バーべキュー協会によるジビエバーベキュー。イノシシ肉を堪能しつつ、全コースの参加者同士で交流をしました。


2日目は下滝田の田んぼへイノシシによる被害を視察しに行きました。農家さんがどのような被害で困っていて、どのような対策をしているかを確認。捕獲や防護柵の設置、草刈りの重要性を教えていただきました。


その後は館山パイオニアファームさんで行っていたイベント、日曜マルシェを見学。農家さんから直接、獣害についての状況などのお話を聞くことができました。


再び、室内でグループワークを行い、農家さんへのヒアリングなどを基にして、昨日出した対策案を整理。獣害対策には里山の暮らしにおける根本的な解決が必要と考えた結果、「ハンター継承論」と「コンパクト里山論」の発表をすることになりました。