【イベントレポート】南房総2拠点サロンvol.5 〜南房総×サラリーマン

2018.11.12

地方との関わり方は、人によってその濃度は様々です。移住、関係人口、観光、起業など、様々な関わり方があります。地方で自分の好きなことをしたいと思ったときに、一番ネックになるのは、仕事ですよね。今の仕事を続けるのか、はたまた辞めて新しい仕事を始めるのか、収入、家族・・・様々な不安があります。そこで、都心からの距離が近い南房総だからこそできる、“週末南房総生活”という1つの地方との関わり方について考える、「南房総2拠点サロンvol5.南房総×サラリーマン」が、2018年10月24日(水)HAPON新宿にて開催されました。

観光まちづくりを専攻する首都大学東京4年生のイシイが、実際にイベントに参加し、その様子をレポートします!

相変わらず大盛況です。

私イシイがこのイベントに参加するのは3回目なのですが、今回も相変わらず大盛況です。リピーターの方も多く、チラホラ見たことある顔が・・・。今回は、テーマがサラリーマンということもあって、スーツを着た方が多い気がします。南房総を軸にしながらも、毎度テーマがガラッと変わるので、参加者もガラッと変わって面白いです。毎度全く異なる分野の人と知り合えるのもこのイベントの醍醐味です。

イベントスタート!

今日のモデレーター兼パネリストを務めるのは、7年前から週末南房総生活を実践する、某大手総合研究所のサラリーマン、成田剛史さんです。
週末南房総生活に至るまでの過程や、実際の生活の様子など自分の体験談を話してくれました。

週末南房総生活に至るまで

2拠点生活が始まる前は、平日は働き、土日はキャンピングカーであちこちに遊びに行くという生活を送っていました。そんなある日、東日本大震災の被災地ボランティアで津波被害を目の当たりにし、今まで築いてきたものは簡単に崩れてしまうことを悟り、人生観が変わったのです。

ボランティアの様子

震災ボランティアから2ヶ月、地に足をつけて暮らしたいと思い、紹介された南房総の物件を、見学もなしに航空写真を見て即決。

楽しい2拠点生活

週末南房総がスタートした当初は、誰にも邪魔されない田舎暮らしを満喫していましたが、だんだんと知り合いが増え、今ではイベント企画などの地域貢献活動にまで発展しています。


マルシェの様子

普段のコンサルのお仕事では、販売のノウハウはあるけど、実際の販売経験はなかったので、マルシェでの販売を通して自分自身も勉強になったなど、仕事の経験を生かしながら、楽しみながら、学びながら、まちと関わっていることが伝わってきました。

企画人事担当者から見た2拠点生活

続いて、以前成田さんの取引先として仕事をしていた三浦さんに、社員が、休日と平日で異なる顔を持つことへの印象を伺いました。

左:三浦さん 右:成田さん

三浦さん「会社員で、自分の時間を作って遊ぶ、ましてやもう1つの拠点を持つなんてやろうと思ってもできないから羨ましい。どっかのタイミングで独立すると思っていたんだけど・・・」
成田さん「事業をおこすってなると、収入面の不安もあるし、サラリーマンは基本土日は休めてオンオフの切り替えがしやすいから、自分には今の生活が合っています!」
好きな場所で暮らしたいからお金はある程度諦める、サラリーマンだから好きなことは諦めるという二択ではなく、メリハリをつけバランスよく楽しむやり方もあるんだ、と勉強になりました。

実際、はじめは大変でした。

ここまで楽しそうな話をしてもらいましたが、ここで少しリアルな話を。見学なしに家を即決したとありましたが、これが大失敗。土の中からゴミが出てきたり、家がボロボロだったり、知らない地で相談相手もおらず、後悔する日々でした。

DIY前の古民家の様子

そんな中、近所のイベントに参加したときに、価値観の合う友達ができたことを機に、生活が一変します。交流する場があると友達ができると気づき、試しに自分でも場を作ってみたらますます友達が増えました。この経験から、自分で場を作るのは、地方のコミュニティを作る上で大切だとわかったそうです。

成田さんが初めて企画したイベントの様子

肩書きに縛られず、素の自分を表現しよう。

地方に行く時不安なのは、お金と人間関係です。サラリーマンなら比較的お金の心配はないので、最も不安なのは、後者、つまり相談相手がいないことです。平日のサラリーマンの対人関係では、勤め先やポジションという肩書きが大事ですが、南房総で大事なのは、素の自分、つまり自分考え方やできることを伝えること。そうすると、似たような価値観を持った友達ができます。
実際に、素の自分を相手に伝える体験ワークをやりました!最初は何を話したらいいかわかりませんでしたが、一回話し始めると盛り上がって止まらない、楽しいワークでした。

場を作る小さな取り組みの紹介〜富浦よぜむファームを『場』とした集まり〜

よぜむファームの山木さんは、3年前に南房総にUターンした農家さん。今日のお土産に、食べるインスリンと呼ばれる、菊芋と菊芋チップスを用意してくださいました。

お土産の菊芋と菊芋チップス

顔が見える形で物を売りたいという山木さんの思いと、場づくりをしたいという成田さんの思いが合致し、よぜむファームで農作業を手伝うことを1つの場として交流する取り組みが始まりました。
特に興味深かったのが、イベントに参加したサラリーマンたちが、イベント後の飲み会中に、自らよぜむファームの販売戦略について話し合い始め、その結果、実際に販売方法の改善に繋がったという話です。

ブレスト大会の様子

このブレスト大会は、仕掛けたわけではないのに、他のイベントでも見られたようです。ビジネス目的で地方にきた人と違って、息抜きで来たサラリーマンの場合、純粋にお世話になった人への恩返しとしてノウハウを提供するという、サラリーマンならではの地域貢献だと思いました。

交流会

毎度お楽しみの交流会。
私も、第2回から欠かさず来ている常連さんとおしゃべりしました。元々、南房総が好きでこのイベントに参加したそうですが、南房総について知れるだけではなく、いろんな生き方、価値観が知れる機会としても、毎月楽しみにしているそうです。お酒を飲みながらゆるーくお話ができるというのもポイントが高いとおっしゃっていました(笑)

さて、次回の南房総2拠点サロンは、12月19日、南房総×神社という、またまたディープなテーマとなっています!房総の歴史を紐解きたい人はぜひお越しください!

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