今回ご紹介するのは、昨年の3月ごろに見学した物件です。
とっても素敵な、特徴的な家なので、近くの方が見たらどこの物件か特定できてしまうかもしれません。こちらの物件も、すでに契約済で他の方が住んでいらっしゃるかと思われます。
築年数不詳の古民家で、茅葺屋根だったものを、2017年にガルバリウム銅板に葺きかえた家です。茅葺屋根は、古民家感満載で憧れますが、最近は材料の「茅」も手に入りにくく、職人さんも少ないため、管理維持コストがかなり大きくなってしまうそうです。
以前、茅葺古民家のオーナーさんが、「屋根だけで、大学生1人養ってるようなもんだよ」とおっしゃっていたのを覚えています。
【物件の概要】
・南房総市川谷
・6LDK
・家は235平米、敷地としては1100平米超え
・築年不詳(※資料では、S38年以前となってました)
・S53に増築工事実施済
・個別プロパン、個別浄化槽
・1080万円(※私が見学した当時の金額です)
とにかく、とても素敵な古民家でした。
和室から縁側、庭をのぞむ。
障子やすのこ、調度品なども凝っています。
畳などは少し古いものの、そのまま使える状態でした。
豪華な調度品の数々。
話によると、日本画家さん(だったかな?)が住んでいたおうちということで、いろいろと骨董などを集める趣味もあったようです。貴重なものはすでにご家族が運び出した後だということでしたが、まだまだ良さげなものがたくさん残ってました!
キッチンはリフォームされた形跡があり、とてもキレイ。
囲炉裏もあります。
古民家らしくて憧れます。
そして、驚きのジェットバス。
古民家なのに、ジェットバス。
もともと使っていた古いお風呂も残っているのですが、歳をとってきて古いお風呂が使いにくくなったこともあり、このジェットバスを増築したのだそうです。
改築じゃなくて増築してしまうところが、ひろ~い敷地を持つ田舎の方の発想だなぁと驚いてしまいます。
東京の小さなマンションに住んでいると、いかにスペースを有効活用するか、モノを減らすかばかりを考えて暮らしてしまいますから・・・
窓から椿の花がみえるジェットバス。最高に気持ちが良さそうです。
古民家らしい素敵な雰囲気と、キレイで快適な水回りを兼ね備えたこのおうちは、かなり理想的です!この条件で、1080万円はとてもお買い得なのではないかと思います。
1年半かけて、20~30物件を見学してきた中でも、この家は、抜群に印象に残っていて、ウワモノとしては最高レベルでした。
周辺環境もとても好みでした。
山あいに田畑が広がる里山風景。でもなぜかソテツがあるところが南国・南房総らしくてまた良いです。
ではなぜここに決めなかったかというと、「立地・東京からの距離」これにつきます。
この物件の場所は、かなり外房寄りなので、東京からの入口である高速バスのバス停から、車で30分以上かかります。
そしてさらに、会社で使っているサテライトオフィスのあるシラハマ校舎までも30分以上。
「高速バスのバス停 ⇔ 物件 ⇔ シラハマ校舎」の位置関係がちょうど正三角形のようになってしまっていて、2拠点暮らしで使うことを考えると、どうしても、手が出しづらい場所だったのです。
「物件探しの譲れない条件」でも紹介したように、全部で10個の条件を挙げた中でも、立地の部分は最後まで譲れなかった部分だっため、具体的に検討はできませんでした。
でも本当に、家としては素晴らしかったー。
あともう1つ、難点があったとすると、この物件も家までのアプローチの道が狭かったですね・・・一緒に見学に行った父が、車をこすりました・・・(苦笑)
この物件のように、「とても気に入ったけど決めなかった」という家は、他にもいくつかあるので、そのあたりもまた今後、紹介していきたいと思います!