2拠点家探しコラムVol.2「なぜ南房総で2拠点なのか?」

2019.4.14

こんにちは。デュアラー初心者の奈良です。
2拠点家探しコラム2回目の今日は、「なぜ2拠点生活がしたいのか?」「なぜ南房総なのか?」という点について書きたいと思います。

※写真は南房総2拠点生活の強い味方「房総なのはな号」です

■なぜ2拠点生活がしたいのか?

私は横浜生まれの横浜育ち(といっても、いわゆる港町横浜ではなく、山の方の住宅街)。
両親とも東京出身で、近しい親戚は関東地方に集まっていたので、「夏休みに遊びに行くおばあちゃんの家」も東京で、いわゆる「田舎」というものには、縁もなければ興味もありませんでした。

が、30歳のころ、父が「田舎暮らしをしたい」と突然岩手県遠野市に移住。
それをきっかけに、遠野には、田植え、草取り、お盆、稲刈り…と年に数回通うようになり、

「あー、帰る田舎があるっていうのはいいもんだなぁ」

と思うようになりました。

その後、東日本大震災のボランティアに参加したことや、そこで出会った人たちの影響もあり、「地方と都市の交流」に興味を持ち始め、仕事上でも「地方と都市とつなぐ・つたえるWEBマガジン ココロココ」をスタート。

都心港区のマンションに暮らしながらも、公私で全国の地方に通うようになりました。

地方に移住して、自分らしい魅力的な暮らしをしている方たちを取材していると、「自分もいつか…」という気持ちが芽生えてきます。

都心のマンション暮らしは便利で快適ですが、なんだか「地に足がついていない」感覚があります。「2拠点の方が根無し草っぽいよ」という突っ込みもあるかもしれませんが、単純に、物理的に地面が近くて、そこで野菜を育てたり、焚火をしたり、水を汲んだりできること、そういう場所を持てることが、気持ちの安定につながる気がするのです。

東京は土が少ない。地面があると安心する…

が、しかし、今の仕事は面白いし、会社の運営上東京を離れるわけにはいかないし、東京も嫌いではないし…

そもそも、「東京か地方か」という二者択一ではない、多様な暮らし方、地域との関わり方を提案したいというのが、WEBマガジン「ココロココ」の目指すところでもあるので、自分自身も、今の自分に合った暮らしのバランスを模索した結果「やっぱり2拠点!」ということになったのです。

■なぜ南房総なのか?

これはいろいろあるのですが、一言でいってしまえば「縁」ですね。
4年ほど前から、仕事で南房総に関わるようになり、会社で房総半島最南端の場所にサテライトオフィスも借りました。
南房総には、10年以上前から移住したり2拠点したりして活動をしているセンパイたちもたくさんいます。

2拠点先としての南房総の魅力は下記のような感じです。

1.東京から90分、往復5000円以内という距離感

2.90分だけど、アクアラインで海を渡ることで感じるワープ感

3.海もあって山もある(=半島である!)
→「半島暮らし学会」という活動もしています

4.温暖で雪が降らない(=雪は好きだけど雪道運転ができないので必須条件)

5.移住者・2拠点居住者のコミュニティがある

6.コミュニティはあるけどつるんでいない
仲はいいけど適度にバラバラ。多様性があるのが心地よい

あらためて並べてみると、1~6はどれも外せないくらい大事です。

1に関しては、やはり片道3時間とかかかってしまうと、今の私が考える週末2拠点ライフでは厳しいです。
※遠くなると2拠点は絶対に無理、というわけではなく、例えば1か月ごととか季節ごとなど、移動回数が少ないスタイルの2拠点ならもっと遠くても検討できると思います。

5もとても大切で、やはり移住・2拠点のセンパイがいるというのは大変心強く、今回の物件探しでもいろいろと情報をもらったり、不要な家具を分けてもらったりしてかなり助けてもらってます。

一方で、一人暮らしも長いし集団行動も苦手なので、ずっと人と一緒なのは疲れてしまいまして、6の適度な距離感、放っておいてくれる感じ、それぞれが自立しながら連携している感じがとても好みです。

海と山が近い風景は半島ならではの魅力

■なぜ今なのか?

「いつか私も…」と思っていた私がなぜ今2拠点スタートするのかというと、これは父の影響が大きいです。
私が地方に興味を持つきっかけとなった父の岩手暮らしが一昨年末にいったん終了となり、横浜の実家に戻ってきました。
が、遠野で農作業をしていた人にとっては、横浜の住宅街での暮らしはきっと退屈。
もう少し家から近いところに、畑や田んぼやDIYができる拠点があれば…という話になりました。

私は私で、南房総に家は欲しいけれど、一人では使いきれないし、自分のためだけに2軒目の家を持つというのは、ちょっと贅沢で気がひける。「親孝行」という最強の大義名分があることで、いろいろ決断することができました。

・・・というような理由でスタートした南房総2拠点家探し。

前段の話が長くなってしまいましたが、次回からは、具体的な物件探しの条件や見学した家たちについて書いていきます!