地域に溶け込むスタンプラリー作り「南房総平舘(へだて)地区街歩き」<ワークショップ編>

2018.12.12

南房総千倉にある平舘(へだて)地区は、「定住促進モデル地域」に選ばれ、堀江区長を筆頭に地元愛あふれる住民が多くいるエリアです。

2018年10月27日(土)、この平舘地区を舞台に、「移住者が地域に溶け込むためのスタンプラリーワークショップ」が行われました。

この企画は、前年に行われた「南房総2拠点大学2017」の中で生まれた企画で、移住希望者が地元住民と交流しながらスタンプを集めていくことで、「地域に馴染むこと」のステップを見える化していこうという取り組みです。

→詳細は「南房総2拠点大学2017レポート」参照(https://cocolococo.jp/21757

参加したのは、平舘地区の地元住民、南房総移住者、東京から参加の参加者など総勢16名。街チームと山チームに分かれ、平舘地区散策スタートしました!

→山コース編はこちら

→街コース編はこちら

今回は散策後のワークショップの様子をレポートします。

平舘コミュニティ集会所でチームが合流

各チームが散策から戻って来たところで、南房総市役所の渡辺さんよりご挨拶。そして、前年に行われた「南房総2拠点大学2017」の中で生まれたこの企画について、発案者でもある中田さんから説明していただきました。
合同会社千十一編集室の影山さん指導の下、立ち寄った場所の洗い出し、スタンプになりそうなポイント、参加者も地元住民もお互いにとってメリットになること、参加難易度について、各チームでの話し合いがスタート!

30分で意見を出し合うワークショップ「山チーム編」

まずは、訪れた場所のルートを地図で確認します。「ここを見ずしてこの土地の人になってほしくない」と声が挙がった場所は、平舘稲荷山。頂上から見渡せる平舘の景色は必須です。

「どうやってスタンプを押す?」との問いに、行った場所で写真を撮ってもらい、イベント時に提示してもらうという案が浮上。

堀江区長曰く、平舘地区には50数軒の空き家があるとか。うち、使えそうなのが12~13軒、貸してもいいというのは2軒。その2軒も、やはり見ず知らずの人には貸さないと言います。それなら、このスタンプラリーをすることによって、お互いを知り、信頼を得て、家を貸してもらえることに繋げよう!との意見が。「家を紹介してもらえるスタンプラリー」魅力的じゃないですか?

「青木屋商店はお店だから、スタンプも貰いやすくて星2つ!」「月に一度開催されるワイン会への参加は、もう少しハードルを上げた方が良いのでは?」と参加難易度を相談中。

いよいよ発表!まずは山チームから


難易度が低い場所は、名戸川原(なづがっぱら)の名所や稲荷山巡り。そして、難易度5に挙がったのは、不定期に開催される名戸川原を舞台にした「紙芝居を見る」そして、松永先生と一緒に往診に同行する「笑顔往診ツアー」、毎朝7時から行う「区長と一緒に罠チェックのお散歩」が紹介されました。

街チームのワークショップと発表の様子


街歩きには参加出来なかった青木屋商店の鈴木さんも加わって、みんな真剣に意見を出し合っています。

私はずっと山チームと同行していたので、街チームがどんな場所を訪れたのか興味深々。さぁ、いよいよ発表です!

毎月第2・4日曜に開催される朝市で食材を調達して「その場でBBQ」という案や、平舘で開催される「餅つきに参加」という案が発表されました。

私が興味を持ったのは「一緒に花を作る」という案。毎年7月に開催される祭りで、800個もの花を紙で作っているので、その手伝いをするというもの。地元の人と一緒に花を作りながら、お喋りに花を咲かせる。これは楽しい時間になりそうです。

そしてもう一つ、閉店した知登世(ちとせ)食堂を訪れてみると、骨董品がたくさんあって、「魔法使いサリーちゃん」をレコードで流してくれたとか。そのレコードを聴かせてもらってスタンプを貰うというアイデアは、なかなかそそられました。

山と街の魅力が合わさって、「スタンプラリーをやってたら、いつの間にか地域の人と仲良くなってた!」を目指すスタンプラリーが、ここから生まれようとしています。どんなスタンプラリーが出来上がるのか、こうご期待!