デュアラーリレーコラムvol.02 菅原祐二さん

2019.4.15

Q.簡単な自己紹介をお願いします

A.
出身は東京、下町荒川区です。社会人になるまでずっと荒川区におりました。
2011年に32年務めた国際航空貨物の会社を早期退職し縁あって今の会社(同業界)に転職。フルタイムではなく月~木勤務が認められたのを機に、デュアルライフを開始しました。

Q.デュアルライフのきっかけは何ですか?

A.
もともと釣りが好きで、毎週のように内房に来ているうちに、内房で休憩できる拠点があればいいなと思うようになりました。さっそく不動産屋に立ち寄ったところ、想定していた予算内の物件がたくさんあることが分かり、それから2年間ほどは不動産屋に通って情報収集をしたり、物件を見たりしていました。そんなある日、現在の古民家と出会って一気にプランが具体的になりました。実はこの古民家は予算オーバーだったのですが、立派な太い梁に心を奪われ、購入に至りました。家の改修をやってみたいと思ったのも、古民家を選んだ理由の一つです。当初の目的である釣りの休息場所という思いは既にどこかに行ってしまっていました。

Q.どのようなところに住んでいますか?

A.
JR内房線の駅から徒歩約20分、館山行きJRバス菜の花号のバス停から10分、最寄りの砂浜まで20分ほどの場所に住んでいます。築80年ほどの古民家で、母家の後ろには山があります。母家と納屋、手作りした外用のトイレ、ピザ窯、カマド等があり、冬以外は仲間が集まってBBQやピザパーティーなどをやっています。納屋には趣味で始めたDIYの道具や、色々な種類の木材などが保管してあります。
母屋はもともと、ふすまで仕切られた畳の部屋がたくさんありましたが、それらを全て一続きにしてフローリングに改修し、卓球台なども置いてあります。東京の自宅から車で約1時間半の距離なので、毎週来て嫌になったことはこの7年間一度もありません。我が家の改修に1年ほどかけたので、快適に生活することができます。スペースもあるので、よく仲間が集まってワイワイやっているようなOPENな場所になっています。

Q.どのようなデュアルライフですか?

A.
自宅の改修はほぼ終わっているので(と言ってもいくらでもやることはあるのですが)この2年ほどは仲間の家の改修に携わっていることが多いです。2017年7月からは勤務時間をさらに減らし、水・木・金曜の週3日勤務にしているため、毎週金曜の終業と共に会社(成田空港)から房総に向かっています。自ら房総族と称しています。
一番長く改修している物件は、既に2年以上やっていてまだ終わりが見えておりません。週末土曜日から火曜日の午後まで、内容によっては毎日、最低でも1日は作業を行うようにしています。断熱改修のワークショップで出会った同じような立場の人たちと、互いに改修を手伝い合うところから始まり、現在はその仲間以外の所にまで行くようになりました。当初予定していた釣りは、少なくともこの3年間は全くやっていません。

Q.そのほかデュアルライフについて感じていること、伝えたいことなどあればご自由にお書きください

A.
新たにできたネットワークは間違いなく看板(仕事の内容や組織等)に関係なく、作業を通じてできた知り合いですから、本人そのものとの付き合いになっています。親しくなって数年してから本職の話を聞き、驚いたこともありました。その事からも分かるように、都会でサラリーマンとして生活しているときとは違った価値観の、素の付き合いが広がっていて、本当に心地いい環境だと思っています。
これからこういう生活に飛び込もうと考えている方もいると思いますが、やはり素の自分をどこまで出せるか、互いに補完し合うような関係性が出来るか、そんなことが生活を充実させていく重要な点だと思っています。

Q.つながりのあるデュアラーがいればぜひご紹介ください

A.
断熱改修ワークショップがきっかけで知り合い、様々なことを一緒にやるようになった成田さんをご紹介します。都内の会社勤務なのですが、ほぼ毎週末房総に来て自宅の改修や畑作り等を行っています。
最近は新たな物置小屋を制作中とのことで、私も近々手伝いに行く予定です。