地域に溶け込むスタンプラリー作り「南房総平舘(へだて)地区街歩き」<街コース編>

2018.12.11

南房総千倉にある平舘(へだて)地区は、「定住促進モデル地域」に選ばれ、堀江区長を筆頭に地元愛あふれる住民が多くいるエリアです。

2018年10月27日(土)、この平舘地区を舞台に、「移住者が地域に溶け込むためのスタンプラリーワークショップ」が行われました。

この企画は、前年に行われた「南房総2拠点大学2017」の中で生まれた企画で、移住希望者が地元住民と交流しながらスタンプを集めていくことで、「地域に馴染むこと」のステップを見える化していこうという取り組みです。

→詳細は「南房総2拠点大学2017レポート」参照(https://cocolococo.jp/21757

参加したのは、平舘地区の地元住民、南房総移住者、東京から参加の参加者など総勢16名。街チームと山チームに分かれ、平舘地区散策スタートしました!

→山コース編はこちら

→ワークショップ編はこちら

まずは平舘の象徴のひとつ、海へ!

街チームは平舘自治会会計の鈴木さんを先頭に、平舘子供会会長の臼井さん親子、「堀江呉服店」の堀江さんと一緒に街を巡りました!
南房総平舘地区街歩き
まず最初に向かったのは千倉港の堤防。

少し曇っていたのが残念ですが、海側から見る平舘は、手前から海/街/山ときれいに三層にわかれているのがおもしろい!「海も山も徒歩圏内」は平舘ならでは。一石二鳥の四字熟語(街も含めたら一石三鳥!)にふさわしい風景でした。

地元の人でも海側から街を見渡すことはあまりないそうで、みなさん新鮮な面持ち。
地域外の人だけでなく、地域内の方々も街の魅力を発見できるようなスタンプラリーを考えたいところです。

千倉港では毎月2回朝市が開催されるそうで、「朝市で海産物を購入して、その場でBBQとかいいですね!」と、早速スタンプラリーのアイデアが生まれていました。

千倉港から街へ繰り出す

千倉港周辺で海を堪能した後にやってきたのは、「堀江呉服店」。街チームの堀江さんのお家です。婦人服をはじめ、学生服の採寸もおこなっているというこの呉服店では家具も取り扱っています。
お店と協力して、ここを訪れるスタンプ案も何か考えられるかもしれません。


街歩きを続けていると、食堂のショーウィンドウなのに骨董品が飾られている(!?)、そして既に閉店している雰囲気の「知登世(ちとせ)食堂」を見つけました。
「これ何だろうね…入っても大丈夫かな…」と迷っていると、街チームメンバーの堀江さんが「大丈夫ですよ!声かけてみましょう」とお店の戸をガラリ。さすが地元の方!心強いですね。
入ってみると中にはディープな雰囲気のおじいさんが!数年前まで食堂としてお店をやっていた「知登世食堂」。閉店後、趣味で集めている骨董品を地元の仲間たちと交換して楽しんでいるのだとか…。その言葉通り、旧食堂内には置物や陶器がずらり。臼井さん宅の子どもたちは、見たことのない骨董品たちに興味津々。「魔法使いサリー」のレコードも聴かせてもらい、スタンプラリーに取り入れたいスポットの1つとなりました!

ゴールに向かう途中にも魅力的なスポットが満載

街歩きのゴールである「コミュニティセンター」に向かいながら歩いていきますが、その途中にも魅力的なスポットがたくさんありました。
平舘ならではの味と出会える「越紋鮮魚店」には、鮮度の良い種類豊富な魚たちがたくさん。購入した魚をその場でさばいてもらって食べることもできるのがうれしいところ!魚の香りが漂う空間は日本酒を飲みたくなってたまらなかったです…。お店の魚&日本酒パーティーを定期的に開催して、そこに参加するともらえるスタンプがあってもよいかも。私は日本酒大好きなので絶対参加します!(笑)

また、「青木屋」も訪問。「次は酒店の青木屋に行きます」とだけ聞いて歩いていた私はびっくり仰天。想像していた地方によくある酒店とは大違いで、その店内一面に広がるのはなんとワイン!「青木屋」さんは種類豊富でお洒落なワインを扱う酒店でした。
こちらでは定期的にワインを味わう会を開催しているらしいので、これもスタンプラリーに取り入れられそう…。


千倉の人気スナック「ちくら」にもちょこっと立ち寄りました。残念ながら街歩き当日は営業時間外だったのでお話を聞くことはできませんでしたが、スナックマニア(!?)の街歩きメンバー影山さんは「ママとカラオケデュエットするとスタンプがもらえるとかいいですよね」とアイデアをふくらませていました。

平舘の街を歩いてみて

今回街を歩いてみて感じたのは、街の「外の人」が見る景色と「内の人」が見る景色とでは違うということ。地元の人からすると”当たり前”のことが、「外の人」にはかえって新鮮だったりします。
対して「内の人」は「外の人」が知らない街の魅力を知っています。この2つの視点を掛け合わせることで、幅広い街の魅力を発見できると思うので、「内の人」と「外の人」で互いにコミュニケーションをとりながらおもしろいスタンプラリーを作っていけたらと思います。